パイ卒
わこ 1歳半
何となく先延ばしにしていたおっぱい卒業のため
助産院を予約した
ご飯を食べるようになってからは、だいたい夕方と朝だけの授乳
(寝かしつけはおんぶ)
反対側の乳首をつねりながら飲むことに
無性に腹が立ってきて、ついに決意
枝豆命
予約した月曜日の朝
気付くと銀行のカードが無い
通帳と印鑑の入った最重要ポーチも無い
財布の中には3000円しか入ってない
記憶無し
自分の準備の悪さと、注意力の無さを呪い
テンパりながら家中探すがどこにも無い
けんさんに電話するも、忙しいと切られる
門外不出のポーチ
まさか捨てたか?
本人以外出来ない手続きがある為、とりあえず数日間生きるために
半泣きで仕事中の実家の母に電話
2万円ほど借りた(振り込んでもらった)
父サムオ氏は、オレオレ詐欺と疑っていたらしい
母ユミタンには、落ち着きの無さを心から心配される
卒乳どころでないけど、また先延ばしにするのも…
どんより気分で助産院へ
去年の秋以来、久々の高木助産院(桶谷式母乳育児相談)
わこの卒乳について相談すると
「そうだね。残念だけど、
もうわこちゃんの肩を持つ要素は無いね。卒業しようか!」
計画は、木曜日の朝の授乳で最後
金曜日に助産院で初搾り
最近、私のパイ卒の決意を予感してか
急にパイパイ言うようになったことを話す
「別れ話が持ち上がるとメールが何通も来るんだよ
悪巧みのような別れ方じゃなくて
最後の日まで、ちゃんと話して聞かせて
たっぷり飲み納めさせよう
あと家族4人皆でよく話して、納得すること」
先生と話してる最中も、ずっと喧嘩したり
大暴れだったあやわこ
「あなたは交通整理役
見てた範囲でいいから、ルールを説明して
応用問題ばかりで難しいけど根気良く
決して無駄にはならない」
ちゃんと見てないで怒ってばっかりいた私
また目を覚まさせられた
「感情的に怒ったっていいんだよ
だって怒らせるほうも悪いんだから
ただ、自分も悪かったと思ったことがあったら
後からでもいいから謝ること
ありがとうも大事だけど、謝るのも、けっこう難しくて、大事
去年の秋よりずっとお兄ちゃんに、いい子になったじゃん!
お母さん頑張ったじゃん!
小学校に上がる頃にはもっといい子になってるよ」
大きな目をキラキラさせて盛り上げてくれる高木先生
鼻ツーン
※水鉄砲
すんなり行くか
木曜日の朝まで、初心に返っておっぱいをあげよう
あや誕生から、休み無く丸3年続いた授乳生活
わこが産まれる前夜の陣痛中にも、あやが飲んでた
さよならニセ巨乳
ニセでも楽しかった
助産院の帰り道
兄妹色違いで買ったばかりの、わこの靴を片方落とした
通った道を小一時間かけて探したが見つからず
全く同じ靴の、あやのほうの色が片方落ちていた
そっちのほうが奇跡
諦め切れない、最重要ポーチ
早朝、ベランダに出て
燃えないゴミの袋をひっくり返してほじくり返したら
あった…
底のほうに
空に向かって
「ありがとう!」と声に出して言ったのは
これが初めてのことです
朝から
鼻血