かしこい奥さま心得帖
我らの行きつけの銭湯
それが、新寿湯です
去年の9月に
家族で銭湯デビューして以来、味をしめた
その後、他2軒の銭湯をめぐり、
母子4人で場数を踏んでコツを掴み、
家から一番近い新寿湯に落ち着く
週に1~2度、ぴっぴの帰り
鼻の穴まで泥が詰まり、かまどで燻された
自他共に臭いカラダをキレイさっぱり洗い流す
湯あがりに、少々貧乏臭いが朝握ったおにぎり
もしくはパンを、テキトーに食べさす(栄養たりなそう)
帰り道の自転車で寝かせる(自然に事切れる)
家に着いたら一人ずつ担いで運び入れ、
そのまま朝まで寝かせるといった、力技な賭けごと
現代の銭湯客は、若者が少なく
昔は沢山いた赤ちゃんや子供はほとんど来ないと言う
そのせいか珍しい新入りとして一目置かれ、
大変親切にしていただいている
女湯のおばあちゃんたちは、ほとんどが常連客
いつしか私たちもその輪に馴染み、
あやわこだけ先に連れて行ってくれて体を洗ってもらったり
私も不意打ちで背中を洗ってもらったり
私が自分を洗ってるあいだ、連携プレイで
サイを抱っこしていてくれたり湯船に入れてくれたり
おばあちゃんたちはいつも饒舌
「この子、私のオッパイさっきからじーっと見てるんだから。
出ない出ない!役立たずでごめんなさいね~!」
「この赤ちゃんね、お母さんに似てね、
おとなしくていい~子なの。お人形さんなの。(決めつけ)」
「このお母さんね、札幌から出てきて
わざわざこっちの人と結婚したって言うんだから、
旦那がイケメンなんだよ。絶対そう。イケメンなの。(決めつけ)」
「私ね、ここだけの話、田村正和しか好きじゃないの。」
初めて会う人に、
「お噂で聞いてましたよ!入り口で子供の声が聞こえたから、
もしかして?と思ったら、いらっしゃった~!
やっとお会いできた~。よろしくね。」(両手を握られる)
生まれてこのかた、子供を介してだが
これほど人気者にのし上がったのは初めて
3月某日、いつもより30分くらい遅く行った時のこと
ドアを開けた途端、いつも私の背中を流してくれるご婦人が
私たちの前に立ちはだかった
ご婦人 「やだやだ!あと15分早く何で来なかったの!?
もう着替えちゃったじゃない!体洗うとき見ててあげたのに!
背中も洗ってあげたのに・・・」
私 「私もそう思ったんですけど、
なかなか遊びを切り上げられなくて、、」
ご婦人 「そういえばあなたに渡したいものがあったの。」
そう言うと、バックの中からガサゴソと封筒を取り出した
封筒に入ったものは、
こども用の熱さまシート・一枚と、一冊の本だった
『かしこい
奥さま
心得帖』…
「読みやすい本だからね、ほら、授乳中にでも読んでね。」
おばあちゃんと呼ぶには忍びない、
品のあるグレーのロングヘアーをひとつにまとめた
ナイスバディのご婦人(乳○が恐ろしくウ゛ァージンピンク)
帰って早速中身を見た
一部抜粋↓↓↓
そっかー…
かしこい
奥さまは、
効率的
かしこい
奥さまは、
したたか
な女
かしこい
奥様は、
不思議
ちゃん
かしこい
奥さまは、
理性的
かしこい
奥さまは、
甘え上手
かしこい
奥さまは、
天真爛漫☆
今の奥さまとしての自分にとって、
大変ハードルの高かったこの33箇条
まるで出来ていないことばかりで、
これから出来るかどうかは別として、とても参考になった
『かしこい奥さま心得帖』
我が家のトイレ文庫に、3月某日
ドラマティックに新入荷しました
いつしか名物みたくなってしまった新寿湯
いつも連携で誰かが助けてくれる、
いたれりつくせりの新寿湯
18時に番頭が、おばさんからおじさんに代わる新寿湯
性別・世代を超えたあたたかな憩いの場、新寿湯
飽きられない程度に、
これからも週1程度のペースで通いたい!!
完